私は、１７歳の頃から摂食障害を患い、
２１年間悩み続けていました。

自分がない！と気づき、
自分探しをするように家を出て、
「私はなんのために生まれてきたのか？」を
追い求めてきました。

「絵本作家になりたい」と大学卒業後専門学校へ行き、
その後、デザインの仕事をしながら絵本塾へ通いました。

その絵本塾を主催する三重県四日市市にある
子どもの本専門店メリーゴーランドへ
念願叶って就職。
天職に出会いました。

それがあそびっこのお手本になっている
「遊美術（あそびじゅつ）」です。

そこでは、子どもたちがきらきらとした目で
自由に自己表現をしていました。

やらない自由もある。
人の自由を妨げる自由はない。
思いついたらやってみる。

自分を大事にするように
他者も大事にする。

「あそび」と「自然」と「アート」が融合する
あそびが学びの第三の居場所。

自分がない、と思い悩んでいたあの頃、
こんな居場所が身近にあったら、
病気にはならなかったかもしれない、と思いました。

その感動を胸に帰郷。
あそびっこをはじめて来年で10年になります。

その中で自分も母となり、
子育てを通して自分を見つめ直してきました。

そして去年、おかげさまで摂食障害から抜け出すことができました。

それもこれも、
「あそび」と「自然」と「アート」のおかげ。
そして、
家族と私に耳を傾けてくれる友達がいてくれたからです。

今も、新しい気づきが毎日のようにやってきて、
新しい景色を見せてくれます。

こんな私の模索や気づきが、
同じように悩むお母さん、お父さんの助けになればいいな。
子どもたちが自分を信じて、
変化の大きな時代を生きていけるといいな。

「あそび」と「アート」と「自然」の力を借りて、
子どもも大人もありのままに自分を表現して生きることの素晴らしさを、
一人でも多くの人に感じてもらえたらな、と思います。

あそびっこart&play 主宰・大久保ゆう
2023.8.25